急にお腹が痛くなりトイレに駆け込んだは良いけれど、便秘気味で「出が悪い」なんてことはよくありますよね><
特に女性にこういったことが多いのですが、そんなときに考えられるのは「食物繊維」不足ですよね。
食物繊維と言えば、「便秘を解消」してくれることで知られる栄養素の一つですが、実は大きく分けると「不溶性」と「水溶性」の2つに分かれているのは、あまり知られていないのではないかと思います。
それでは、これら2つの食物繊維は、お腹の中でそれぞれどのような仕事をしているのでしょう??
このページの目次
「食物繊維」の役割は?
「食物繊維」の役割を一言で言うなら、腸内をいつもキレイにしてくれる「お腹のお掃除屋さん」です。
ですが、冒頭でもお話ししたとおり、大きく2つに分けると「不溶性」と「水溶性」があり、それぞれ以下のような仕事をしてくれています。
不溶性の食物繊維とは?
例えば、ゴボウなどに多く含まれる不溶性の食物繊維は、腸内に溜まったゴミをタワシのようにかき出してくれます。
また、善玉菌のエサにもなるので腸内の環境を良くしてくれます。
水溶性の食物繊維とは?
オクラや長いもなどのネバネバした食べ物には、水溶性の食物繊維が沢山含まれています。
そして、水溶性の食物繊維は、そのネバネバの特性を活かして食べたものを包み込み、吸収後のゴミを「ツルン」と出せるようにしています。
また、食べたものが水溶性に包まれると腸内を通るスピードが緩やかになり、栄養素がゆっくりと吸収されていくので生活習慣病にもなりにくくなります。
「食物繊維」が多く含まれる食品や食材は?
■不溶性の食物繊維を多く含む食品
- ゴボウ
- サツマイモ
- モロヘイヤ
- 大豆
- きのこ類
- そば
- 玄米
など
■水溶性の食物繊維を多く含む食品
- オクラ
- 長いも
- こんにゃく
- リンゴ
など
「食物繊維」が不足すると?
冒頭でもお話ししたとおり、食物繊維が足りなくなると便秘になりやすくなります。
しかし、それだけではなく意外にも痔になってしまうことがあります。
さらに、腸にゴミが溜まるとそれが発酵して毒素ができるので、肌が荒れたりオナラが臭くなってしまいます。
また、ガンなどの重大な病気の原因になることもあるので、食物繊維を摂って腸内の掃除をすることはとても大切なことなのです。
「食物繊維」を摂りすぎると?
以上のとおり、食物繊維は体にはとても良い栄養素なのですが、だからと言ってあまりに沢山摂りすぎるのも考えものです。
なぜかと言うと、食物繊維を摂りすぎると鉄や亜鉛などのミネラルが吸収されにくくなり、下痢になることもあるからです。
そのため、いくら健康的だからと言っても極端な量を摂らないように注意しましょう。
「食物繊維」の豆知識
食物繊維と糖質は「炭水化物」の仲間
ダイエット中のときには、避けられることの多い栄養素の一つである「炭水化物」。
この炭水化物というのは、実は大きく分けると「糖質」と「食物繊維」の2つに分けられています。
これまでは「糖質は体に吸収されてエネルギー源になるが、食物繊維はエネルギー源として吸収されない」と考えられていました。
しかし、近年になってからは食物繊維も実は少しだけエネルギー源になることが明らかになっており、炭水化物の仲間であることが確認されています。