不眠症の治療で使われる薬の種類はどれだけある?気になる副作用は?

不眠症の治療で使われる薬の種類はどれだけある?気になる副作用は?

不眠症を薬で治療する場合には、睡眠に関わる脳内の様々な物質をコントロールすることによって、不眠の症状を改善していきます。

治療に薬が使われる目的としては、薬の服用をキッカケに「眠れるようになった!」という安心感や自信を付けたりすることです。

また、それと同時に眠ろうとするほど眠れなくなるという「“負”のスパイラル」を断ち切るためでもあります。

つまり、不眠症治療というのは、認知行動療法薬物療法が治療の際の両輪を担っているのですね。

なお、治療に使われる薬は症状によって様々で、その人に合ったものが選ばれます。

それでは、実際にはどのような薬が使われるのでしょう??

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GABAの作用を高めるベンゾジアゼピン系の睡眠導入薬

現在、不眠症の治療薬としては、ベンゾジアゼピン系の睡眠導入薬が広く使われています。

また、ベンゾジアゼピン系の睡眠導入薬には、色々な種類のものがあり、有名なものでは「ハルシオン」が知られていますが、他にも以下のようなものがあります。

ベンゾジアゼピン系の睡眠導入薬
一般名 商品名 作用時間
トリアゾラム ハルシオン 超短時間作用型
エチゾラム デパス 短時間作用型
ブロチゾラム レンドルミン
リルマザホン リスミー
ロルメタゼパム エバミール、ロラメット
ニメタゼパム エリミン 中間作用型
フルニトラゼパム ロヒプノール、サイレース
エスタゾラム ユーロジン
ニトラゼパム ベンザリン、ネルボン
クアゼパム ドラール 長時間作用型
フルラゼパム ダルメート
ハロキサゾラム ソメリン

(「睡眠障害の謎を解く:櫻井 武(講談社)」より引用)

上記の表のとおり、作用時間も薬によって様々です。

例えば、入眠障害の場合には主に短時間作用型の薬、中途覚醒や早朝覚醒の場合には主に長時間作用型の薬が使われます。

ただし、これらはあくまでも一般的な例なので、実際にはその人の症状に合わせて最適なものが選ばれます。

なお、これらの薬の役割としては、睡眠系の脳内物質である「GABA(γ-アミノ酪酸)」の作用を高めることにあります。

覚醒と睡眠のしくみについては「寝たいのに眠れない!「覚醒のしくみ」が頑張りすぎてしまうのはなぜ?」でもお話ししましたが、脳にはエンジン(脳幹)、アクセル(覚醒センター)、ブレーキ(睡眠センター)の役割を持つ部分が存在しています。

人が睡眠モードに入るときは、睡眠センターから脳幹に向けて「休め!」の命令を出すことによって、覚醒物質を作る働きにブレーキがかかります。

実はこのブレーキの実体こそが「GABA」という物質なのです。

つまり、睡眠センターから脳幹に送られるGABAの作用を高くしてあげれば、ブレーキの力も強くすることができるので、覚醒センターの働きを抑えることができるのですね。

そして、その結果として、脳幹に睡眠が促され眠りを誘うという作用が働くのです。

睡眠の作用を助けるだけでなく不安もやわらげるGABA

上記では、GABAは睡眠センターのブレーキの働きを助けるということをお話しをしましたが、脳内の不安を司る部分でも大きな働きをしてくれます。

そのため、GABAの作用を高めることによって、睡眠センターのブレーキの働きを助けるだけではなく不安もやわらげることもできるのです。

このような抗不安作用を持つ薬を「マイナートランキライザー」と呼び、ベンゾジアゼピン系の睡眠導入薬はその代表的なものであると言われています。

これらのことから、GABAの作用を高めることは、不安をやわらげるという点から見ても睡眠を促すことに一役買っているのですね。

【関連ページ】

ベンゾジアゼピン系の睡眠導入薬の副作用

ベンゾジアゼピン系の睡眠導入薬は、先ほどもお話ししたとおり、現在、不眠症の治療薬として広く使われている睡眠導入薬です。

ですが、薬であるためどうしても副作用が起こってしまいます。

例えば、薬によってGABAの作用を必要以上に高くすると、記憶力に問題が起こってしまいます。(薬を飲んだ翌日までその薬の作用が体や脳に残ってしまった場合)

これは、認知機能や記憶を司っている大脳皮質にもGABAが沢山あるためです。

なお、このような症状を「前向性健忘(ぜんこうせい けんぼう)」と言います。

上記の他、GABAは運動機能に関わる小脳などの部分にもあり、薬によって必要以上にGABAの作用を高めてしまうと運動機能が低下する場合もあります。

これは、GABAには筋弛緩作用(きんしかん さよう)があるためです。

特に高齢者の場合には、トイレに行ったときにフラフラして転んでしまい、その結果、ケガをしてしまう恐れもあるため注意が必要です。

つまり、これらからわかることは薬によって必要以上にGABAの作用を高めてしまうことで、睡眠には関係のないところにまで影響が出てしまうということですね。

また、不眠で悩む人たちは、眠るために「寝酒」をする習慣を持つ人が多いのですが、上記のような副作用はアルコールの摂取によってさらに強く出てしまいます。

そのため、ベンゾジアゼピン系の睡眠導入薬とお酒は、一緒に摂らないようにしないといけません。

【関連ページ】

なお、ベンゾジアゼピン系の睡眠導入薬を飲んだ場合の睡眠は、脳波の上でも正常な睡眠とは異なります。

例えば、レム睡眠が極端に少なくなったり、健康な人の睡眠では見られない特殊な脳波があらわれるようになったりなどの症状です。

このように、ベンゾジアゼピン系の睡眠導入薬は、睡眠を促す効果がある薬なのですが、脳機能全体に影響を与えてしまうのが欠点とされています。

ただ、作用時間などを工夫することによって改善はされてきているようです。

ちなみにGABAは不眠サプリなどの健康食品からでも摂取することができますが、その他にも深い休息に必要な成分を効率良く摂ることができます^^

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【関連ページ】

副作用の少ない非ベンゾジアゼピン系の睡眠導入薬

近年では、非ベンゾジアゼピン系の睡眠導入薬(Zドラッグ)が開発されており、以下のようなものがあります。

非ベンゾジアゼピン系の睡眠導入薬
一般名 商品名 作用時間
ゾルピデム マイスリー 超短時間作用型
ゾピクロン アモバン
エスゾピクロン ルネスタ

(「睡眠障害の謎を解く:櫻井 武(講談社)」より引用)

これらは、ベンゾジアゼピン系の睡眠導入薬と同様にGABAの作用を高める薬なのですが、副作用がベンゾジアゼピン系の睡眠導入薬よりも比較的少ないと言われています。

そのため、高齢者にはこのような、非ベンゾジアゼピン系の睡眠導入薬の使用が推奨されています。

【関連ページ】

まとめ

以上のとおり、今回は不眠症の治療に使われる睡眠導入薬についてお話ししてきましたが、睡眠導入薬を服用する際には注意しておきたいことがあります。

それは、ベンゾジアゼピン系及び非ベンゾジアゼピン系の睡眠導入薬は、治療中に自分だけの判断で急に止めると、元々の不眠よりもさらに重い不眠になってしまうことです。

これを「反跳性不眠(はんちょうせい ふみん)」と言います。

また、その他にも急な中止によって「退薬症候(たいやく しょうこう)」と言われる有害な副作用を引き起こすこともあります。

そのため、睡眠導入薬を処方されて服用する場合には、必ずお医者さんの指示に従いながら、適切な服薬をすることがとても重要になります。

それでは今回の記事は以上となりますが、次回のページでは次世代の睡眠導入薬「オレキシン受容体拮抗薬」についてお話ししますね^^

最後までご購読いただきありがとうございました。


【次のページはこちら】

次世代の睡眠導入薬として期待されている睡眠導入薬で「オレキシン受容体拮抗薬」という薬があります。 この薬にはどのような作用が期待されている...
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