「睡眠中の足元の不快感が不眠を引き起こす?「むずむず脚症候群」とは?」の最後で少しだけ触れましたが、これに関連する病気で「周期性四股運動障害(しゅうきせい しし うんどうしょうがい)」というものがあります。
それでは、今回はこの周期性四股運動障害がどういった病気なのか?をもう少し踏み込んでお話ししますね^^
このページの目次
「周期性四股運動障害」とは?
「周期性四股運動障害」とは眠っている間に脚を素早く動かして何かを蹴るような動きをしたり、リズミカルに動かしてしまう病気です。
ちなみに英語で書くと「Periodic Limb Movement Disorder」と書き、略して「PLMD」とも呼ばれています。
周期性四股運動障害と診断される症状
周期性四股運動障害は、先ほどもお話ししたとおり、睡眠中に脚を動かしてしまう病気です。
この病気は主に足関節を起こす動きですが、中には膝や股関節まで曲げる人もいます。
これは片脚または両脚の「前脛骨筋(ぜんけいこつ きん※スネの部分)」に起こる不随意(ふずいい)の収縮によって引き起こされます。
また、持続時間は0.5~5秒程度で、20~40秒くらいの感覚で生じるのが一般的です。
■不随意とは?
不随意運動(ふずいい うんどう、involuntary movement)とは、意志に基づかない不合理な運動のこと。対となる用語は随意運動である。
ちなみに、本人がこれを自覚している場合もありますが、多くの人が奥さんやご主人などの家族から指摘をされて初めて気付きます。
これがただ足が動くだけで眠りの妨げにならないのであれば、特に心配するほどでもないかもしれません。
ですが、これが原因となって不眠が生じたり、睡眠障害が起きると「周期性四股運動障害」と診断されます。
なお、周期性四股運動障害を患っている人の多くが不眠や過眠を訴えます。
また、若い人では発症することが少なく、加齢とともに増加していき、60歳以上の高齢者の方が発症することが多く見られるようです。
専門の医療機関でないと診断が難しい
周期性四股運動障害が不眠患者の中に占められる割合は、1~15%と幅があるため、睡眠障害を専門としていない一般の医療機関では診断が難しいことが多いようです。
そのため、睡眠導入剤の効果があまり見られない慢性的な不眠症や、過眠症としての治療を適切に受けていない人もよく見られます。
また、周期性四股運動障害は「むずむず脚症候群」と合併することが多く、他には「ナルコレプシー」や「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」とも合併することが多いと言われています。
原因と発症のメカニズムはまだわかっていない
周期性四股運動障害の原因はまだ明確にはわかっていませんが、現在では脳の神経伝達物質である「ドーパミン」の機能の低下によるものではないか?と考えられています。(記事掲載時)
その根拠としては、すでにお話ししたとおり周期性四股運動障害は、むずむず脚症候群と合併することが多く見られ、ドーパミンを投与すると治療効果があること、逆にドーパミンの働きを遮る薬を投与すると足の運動がなくなることから、そう推測されています。
上記の他、周期性四股運動障害に連動して、血圧の上昇や心拍数の増加があることから、交感神経活動の変動によって起こっているのではないか?とも考えられています。
鉄分不足を補うサプリ「Fe.eL(フィール)」
なお、ドーパミンの機能の低下は鉄分不足によって起こると言われていますが、サプリを摂取することで不足した鉄分を補うことができます。
「Fe.eL(フィール)」というサプリは、むずむず脚症候群対策として作られた鉄分補給サプリですが、1日に必要な成分が2粒に凝縮されており、手軽に鉄不足の解消が期待できます。
そのため、普段の生活の中で鉄不足を感じている方には便利なサプリです^^
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それでは、今回の記事は以上となります。
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