「タンパク質」というと英語で「Protein(プロテイン)」と書くとおり、筋トレをしている人ならおなじみの栄養素ですよね^^
ですが、タンパク質の役割というのは、筋肉を作っているだけの栄養素ではなく、実は体にある様々なものを作る役割を担っています。
それでは、タンパク質というのは、どのような栄養素なのでしょう??
「タンパク質」の役割は?
私たちの体には、なくてはならない栄養素である「タンパク質」。
ですが、それはなぜでしょうか?
その理由は、タンパク質というのは冒頭でも触れたとおり、筋肉を作る以外にも、皮膚・内臓・髪の毛・爪・歯など、体の沢山の部分を作るための材料でもあるからです。
また、タンパク質は体の機能を整えるホルモン、病気と戦う免疫抗体(めんえき こうたい)、体内で起こっている活動を手助けする酵素(こうそ)の原料でもあります。
つまり、私たちの体が大きく成長したり、病気にならずに元気良く活動できるのも、タンパク質がしっかりと仕事をしているからなのですね^^
なお、タンパク質はエネルギーが足りなくなると糖質や脂質と同じように、体内でエネルギーを作り出すこともできます。
「タンパク質」が多く含まれる食品や食材は?
- 肉類(牛肉、豚肉、鶏肉など)
- 魚介類(マグロ、カツオ、貝柱など)
- 大豆、大豆製品(納豆、豆腐、おから、豆乳など)
- 乳、乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルトなど)
- 卵
など
「タンパク質」が不足すると?
私たちの体は、タンパク質のオカゲで髪の毛や爪が自然と伸びて、肌も常に新しく生まれ変わっています。
そのため、タンパク質が足りなくなってくると、以下のようなトラブルを起こしてしまいます。
- 新しい皮膚や髪の毛が作られないため、肌荒れや抜け毛が起こりやすくなる。
- エネルギーを燃やす場所である筋肉量が減るので、太りやすくなる。
- 風邪を引きやすくなったり、病気になりやすくなる。
「タンパク質」を摂りすぎると?
上記のとおり、タンパク質は私たちの体にはなくてはならない大切な栄養素です。
ですが、だからといってご飯や野菜を食べずに、タンパク質を多く含む肉ばかり摂っているのも問題ですよね。
しかも、タンパク質というのは脂質とは違ってお腹などに貯めておくことができないので、実は余っても尿として捨てるしかありません。
そのため、あまり多くタンパク質を摂りすぎていると、腎臓(じんぞう)に負担をかけてしまうことが増えるので、それが原因の病気になってしまうこともあります。
「タンパク質」の豆知識
タンパク質を作るアミノ酸
10万種類以上もあるタンパク質ですが、このタンパク質は、実は約20種類の「アミノ酸」という栄養素が色々な形で組み合わさってできています。
また、その中でも特に、体の中では十分に作ることのできない9つのアミノ酸を「必須アミノ酸」と呼び、これらは食品から摂る必要があります。