「食事をする(栄養を摂る)」という行為は、私たちが健康的に生きていくためには必要不可欠な行為です。
ですが、不眠症やうつ病で苦しんでいる人ほど、栄養が偏った食生活を送っていたり食事をおろそかにしてしまいがちです。
また、その多くが1日3食しっかりと食べていないと言われています。
近年では、従来の治療法(心理療法や薬物療法など)に加え「栄養療法」が注目を集めており、その基本となっているのが「1日3食正しい食事を摂る」ことです。
それでは、なぜ「1日3食」の食事がこれらの病気の治療に効果的なのでしょう??
このページでは「栄養療法」の観点から見た“食事の大切さ”についてお話ししますね^^
なんで「1日3食」が不眠症やうつ病に効果的なの?
そもそも「食べる(栄養を摂る)」という行為は、私たちがお母さんのお腹の中で胎児として生を受けてから亡くなるまで生涯を通して行うことですよね。
なぜかと言うと、冒頭でも触れたとおり「栄養を摂る」という行為は、健康的に生きていくために欠かせない行為だからです。
つまり、結論から先に言ってしまえば、「1日3食」しっかりと食事(栄養)を摂らなければ、健康に悪影響を与えてしまうのは当然のことなのですね。
例えば、「三大栄養素」の一つである「糖質(炭水化物)」は、脳や体を働かすためのエネルギーになるので、3食のうち1食でも抜いてしまえば頭の回転が悪くなったり、スグに疲れてしまいます。
また、同じく三大栄養素の一つ「タンパク質」は、体にある沢山の細胞を作るための「アミノ酸」の材料になっているため、タンパク質を摂らなければ体そのものを作ることができなくなってしまいます。
上記は少し極端な例ですが、つまり、不眠症やうつ病などの精神疾患の場合も「健康的に生きていくための栄養の摂り方が間違っていたり不足している」可能性があるということなのですね。
従来の治療法を底辺から支えている「栄養療法」とは?
現在、不眠症やうつ病を治療するために行われている一般的な治療法は主に「休養」、「心理療法」、「薬物療法」が挙げられます。
また、不眠症の場合には「認知行動療法」も行われます。
ですが、近年では「栄養療法」も効果が報告されつつあり、従来の治療法を底辺から支えているものであると、考え方がシフトしてきています。
栄養療法というのは、栄養学の観点から普段の食生活を見直し「1日3食正しい食事」を摂って治療を支えるといった食事療法です。
つまり、言い換えるならば、栄養療法は心理療法や薬物療法と同じ位置にするのではなく「栄養をしっかり摂っているからこそ、従来の治療法が活きてくる」という考え方なのですね^^
そして、上記の図のように「食事」は心理療法や薬物療法などの従来の治療法をしっかりと下支えしています。
また、うつ病患者で栄養バランスの良い食生活をしている人は、治療効果が上がりやすいことが確認されています。
そもそも私たちの体は食べものからできている
私たちの体は基本的に食べたものでできているので、間違った食生活を続けていると免疫力の低下や体調不良などの悪影響を受けてしまいます。
また、普段から間違った食生活と体調不良が当たり前になった日々を送っていれば、せっかく薬物療法や心理療法を適切に受けていても効果が半減してしまうのは目に見えていますよね。
だからこそ、健康的に生きていくためには「栄養療法(=適切な食事方法)」が重要になってくるのですね^^
なお、ここで言う「体調不良」とは、不適切な食事が原因で起こる体調不良を指しています。
うつ病が原因によって起こる「身体症状」とは異なりますのでご注意ください。
まとめ
以上のとおり、栄養療法によって「1日3食正しい食事を摂る」ということは、従来の治療法が持つ本来の効果を十分に発揮させるためには、とても大切なことです。
それでは、今回は以上となりますが、次回は「うつ病とメタボの関連性」についてお話ししますね^^
最後までご購読いただきありがとうございました。