「ビタミンA」には実は「レチノール」と「β(ベータ)-カロテン」の2種類があることは知っていますか?
後者の栄養素なら名前だけでも聞いたことがあるとは思いますが、それぞれの違いは含まれる食材や栄養素が作られる過程にあります。
それでは、このビタミンAは私たちの体の中では、どのような役割を果たしているのでしょう??
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「ビタミンA」の役割は?
まず前提として「ビタミンA」には「レチノール」と「β-カロテン」というものがあり、前者は動物性の食品に、後者は緑黄色野菜などの植物性の食品に多く含まれています。
また、β-カロテンの場合には食品から摂取後に体内でビタミンAに変わります。
そして、このビタミンAの役割としてはイキイキとした美しい肌や髪の毛、爪などの細胞作りに関わること。
これらの細胞は常に新しいものに生まれ変わっているため、健康的でキレイな体を保つためには、ビタミンAの働きがとても大切です。
また、ビタミンAは鼻やノド、肺などの粘膜の材料にもなっているので、「ビタミンC」と同様にウイルスから体を守る役割も果たしています。
さらに、目の健康を助けているのも、このビタミンAの仕事の一つ。
ビタミンAは網膜(目玉の内側にある膜)の材料になったり、瞳のうるおいを保ったりしているため、「目のビタミン」とも呼ばれています。
そのため、健康的でうるおいのある瞳を維持するには、ビタミンAの存在が欠かせません。
「ビタミンA」が多く含まれる食品や食材は?
■レチノールを多く含む食品
- レバー(鶏、豚)
- アンコウの肝
- ウナギ
など
■β-カロテンを多く含む食品
- ニンジン
- モロヘイヤ
- カボチャ
- ホウレン草
- マンゴー
など
「ビタミンA」が不足すると?
ビタミンAが足りなくなると肌が荒れやすくなるほか、風邪を引きやすくなってしまいます。
また、「目のビタミン」とも呼ばれているとおり、視力に影響を与えてしまい、暗い場所では目が見えにくくなってしまうこともあります。
ちなみに、ビタミンAを含む食品を摂るときには、油で炒めたりマヨネーズをかけたりして、油分を含むものと一緒に食べるのがおすすめ。
なぜかと言うと、ビタミンAは油に溶けやすく、体への吸収率がアップするからです。
「ビタミンA」を摂りすぎると?
いくら美容や目の健康に良いからと言っても摂りすぎは禁物。
ビタミンAを必要以上に摂りすぎてしまうと、吐き気や頭痛、骨障害(こつ しょうがい)が起きてしまうことがあります。
また、肝臓にも負担をかけて悪影響を与えてしまうこともあるので、特に妊婦さんの場合には、お腹の赤ちゃんに悪い影響を与えないよう摂り方には注意が必要です。
ただ、食べ物から摂る分にはあまり神経質になる必要はないので、サプリメントを飲んでいる場合には摂りすぎに気を付けましょう。
「ビタミンA」と相性の良い栄養素は?
「ビタミンC・E」と一緒に摂れば美肌効果も倍増!
「ビタミンA・C・E」は、『美肌トリオ』のビタミンとも呼ぶことができる栄養素で、一緒に摂ることによって美肌効果を倍増させることが期待できます。
「亜鉛(あえん)」の働きをサポートして活性化!
ビタミンAは、「亜鉛」の新陳代謝が活発になるように手助けをしています。