「骨を成長させる」栄養素と言えば、きっと多くの人たちが「カルシウム」を思い浮かべるのではないかと思います。
でも、骨の成長に役立っているのは実はカルシウムだけではなく、ビタミンの中にも存在しているのは知っていますか?
そのビタミンこそが「ビタミンD」です。
ビタミンが骨の成長に関わっているなんて、なんだかチョット以外にも思えてきますよね。
それでは、このビタミンDという栄養素は、どのようにして骨の成長に関わっているのでしょう??
このページの目次
「ビタミンD」の役割は?
冒頭でも触れたとおり、骨の成長と言えば「カルシウム」のイメージが強いのですが、私たちの骨や歯が丈夫でいられるのは、実はこの「ビタミンD」があってのことです。
カルシウムは骨の材料として活躍している栄養素ですが、ビタミンDの役割は食べ物から摂取したカルシウムの吸収を助けることです。
つまり、カルシウムがちゃんと骨や歯の材料として活躍できるように、ビタミンDはそのカルシウムを体の必要な場所に届けているのですね。
また、カルシウムは骨の材料になっているだけでなく、筋肉や心臓を正常に動かすときなど、体中の色んなところで仕事をしています。
そして、必要なときになったら、いつでも調達できるように血液に乗って体中をめぐっているのですが、血液にカルシウムが少なくなったときにも、このビタミンDが活躍しています。
その活躍とは、なんと骨からカルシウムを溶かして血液に届けているということなのです。
決して悪さをしているワケではない、むしろ体のためを思ってことなのですが、チョット驚きですよね。
また、ビタミンDはカルシウムを骨に届けているだけではなく、日光に当たると皮膚で作ることができるのも、この栄養素の特徴の一つです。
そのオカゲもあって骨や歯が丈夫になるのですが、子供の頃によく「外で遊ぶ子は丈夫になる」と言われていたのは、実は科学的にも根拠があったのですね^^
「ビタミンD」が多く含まれる食品や食材は?
- アンコウの肝
- 丸干しイワシ
- サケ
- ウナギ
- カレイ
- サンマ
- カツオ
- キノコ類(キクラゲ、干しシイタケなど)
など
「ビタミンD」が不足すると?
ビタミンDが不足すると骨の成長に大きな影響が出てきてしまいます。
例えば、背骨や足の骨が曲がってしまったり、X脚やO脚になってしまったりなど……。
また、大人になって年齢を重ねていくと「骨粗鬆症(こつ そそう しょう)」という、骨がもろくなってしまう病気にもなりやすくなります。
さらに、歯がもろくなるので虫歯にもなりやすくなります。
ちなみに、妊婦さんの場合にはお腹の赤ちゃんに栄養分として体内のカルシウムがいってしまうので、ビタミンDが不足しがちです。
そのため、妊婦さんは意識的にビタミンDを摂ることを心掛けましょう。
「ビタミンD」を摂りすぎると?
逆にビタミンDが体の中で必要以上に増えてしまうと、血管や心臓、肺などにカルシウムが溜まりやすくなってしまいます。
そうなってしまうと、腎臓(じんぞう)に負担がかかり、トラブルを起こす原因にもなるので摂りすぎには気を付けましょう。
ちなみに、妊婦さんではない人でサプリからビタミンDを摂取している場合、摂取量にはくれぐれもご注意ください。
「ビタミンD」と相性の良い栄養素は?
「カルシウム」を骨に届ける!
ビタミンDは「カルシウム」を骨に届けて、より使いやすい状態にするために働いています。