私たちが食事をしているときに「おいしく」と感じることができるのは、実はこの「亜鉛(あえん)」がしっかりと仕事をしてくれているオカゲ。
逆に言えば、亜鉛がいなければ「おいしい」と感じることができなくなるのですが、それだけでなく、もっと怖い事が起こってしまいます。
それでは、亜鉛は私たちの体の中でどのような仕事をしているのでしょう??
「亜鉛」の役割は?
「亜鉛」が持つそもそもの役割というのは、食べたものを「おいしい」と感じさせることではなく、体の中の様々な細胞を新しく作り出したり、エネルギーを作ったり、ウイルスから体を守ること。
実は亜鉛というのは、私たちが生きるために行っている多くの活動を助けてくれている酵素の一つなのですね。
また、爪や髪の毛を伸ばしたり、皮膚の細胞を新しくしたりなど、新陳代謝を活発にしてくれているのも、この亜鉛の仕事に含まれています。
つまり、冒頭でお話しした「おいしい」と感じることができるのは、舌にある味を確認するための細胞を亜鉛が新しく作り替えているからなのですね^^(約2週間のサイクル)
この他にも、亜鉛は「男性ホルモン」と「女性ホルモン」が作られるときにも関わっていて、男性のヒゲが伸びたり女性の胸が大きくなるのも、亜鉛がホルモンを活発にしているためです。
「亜鉛」が多く含まれる食品や食材は?
- 貝類(カキ、ホヤ、ホタテなど)
- レバー(豚、牛)
- 牛肉
- 卵
- ウナギ
- 玄米
- 納豆
など
「亜鉛」が不足すると?
体の中で亜鉛が足りなくなると、抜け毛やカサカサ肌になったり、物忘れが多くなります。
また、味がわかりにくくもなるので、最近、濃い味を好むようになってきたら亜鉛が不足してきているサイン。
また、ダイエット中の人で肉や魚を控えているという人は、もしかしたら亜鉛が不足しているかもしれません。
この他にも、カップラーメンやレトルト食品などに含まれる添加物には、亜鉛の吸収をジャマするものがあるので摂りすぎには注意が必要です。
ちなみに、亜鉛が不足しているときに、ピッタリの食べ物が貝類のカキです。
なぜかと言うと、「海のミルク」とも呼ばれているカキには、亜鉛がたっぷりと含まれており、ほんの少しの量だけでも十分に補給することができるからです。
なお、その場合には「ビタミンA」を含む食品も一緒に摂れば、亜鉛の働きがアップします。
「亜鉛」と相性の良い栄養素は?
「ビタミンA」が亜鉛の働きを助ける!
新陳代謝を活発にするのが亜鉛の仕事ですが、「ビタミンA」は亜鉛の働きが高まるように助けてくれます。